サイヨミ採用市場ウォッチ|2026年6月

2026年6月の中途採用市場|求人倍率・応募動向・採用実施率を5分で整理

公開:2026/8/20 著者:水野徹哉
2026年6月の中途採用市場を求人倍率・応募動向・採用実施率から整理したサイヨミ採用市場ウォッチ

まず見ておきたい主要数字

doda転職求人倍率
2.55倍
前月2.44倍/+0.11ポイント
有効求人倍率
1.18倍
前月1.17倍/+0.01ポイント
正社員有効求人倍率
1.00倍
前月0.99倍/+0.01ポイント
中途採用活動実施率
43.3%
前月44.2%/-0.9ポイント

各指標は調査対象・定義が異なるため、数値同士を直接比較するものではありません。

マイナビ転職内の求人件数・応募数推移
求人件数応募数
2026年4月
128.0%109.9%
2026年5月
111.1%97.6%
2026年6月
142.1%98.7%

マイナビ転職内/前年同月=100

求人倍率、求人件数、応募数、採用活動の実施率。中途採用市場を調べると、さまざまな数字が出てきます。ただし、調査ごとに対象も指標の定義も異なります。ここでは、市場で確認できることと、採用実務ではどう見るかを分けて整理します。

前月から何が変わった?

2026年6月のdoda転職求人倍率は 2.55倍 で、5月の2.44倍から0.11ポイント上昇しました。厚生労働省の有効求人倍率も、5月の1.17倍から6月は1.18倍へ小幅に上昇しています。

一方、マイナビの中途採用活動実施率は、5月の44.2%から6月は43.3%へ0.9ポイント低下しました。正社員の転職活動実施率は3.9%から4.0%へ0.1ポイント上昇しています。指標ごとに対象が異なるため、一つの数字だけで市場全体を判断しないことが大切です。

求人は増えている。応募はどうか

マイナビ転職内では、6月の求人件数が前年同月比 142.1% だった一方、応募数は 98.7% でした。これはマイナビ転職内のデータであり、日本全体の求人や応募の増減を示す数字ではありません。

自社への応募が減っている場合は、「表示 → 求人詳細の閲覧 → 応募」のどこで変化したかを確認します。詳しい切り分けは、求人を出しても応募が来ない原因も参考にしてください。

採用意欲が高くても、誰でも採用するわけではない

求人や採用実施のデータからは、中途採用を続ける企業の動きが確認できます。一方、dodaの2026年6月の転職求人倍率レポートでは、企業が専門性や即戦力性を重視し、採用要件に合う人材を慎重に見極める動きが解説されています。すべての企業で一律に採用基準が厳格化したことを示す統計ではない点には注意が必要です。

マイナビ転職の2026年6月掲載求人では、平均初年度年収は経験者求人が574.0万円、未経験者求人が456.8万円でした。これは掲載時の提示年収であり、採用コストや実際の決定年収ではありません。

採用担当者が2026年6月に確認したい3つ

1. 採用要件は、本当にすべて必須か

「入社時点で必須」「あれば望ましい」「入社後に育成できる」に分けます。条件が必要な理由や、別の経験で代替できないかも確認します。

2. 応募数をチャネル別に見ているか

求人媒体、人材紹介、自社採用サイト、スカウトなどに分け、前月からどの数字が変わったかを確認します。

3. 応募後の選考歩留まりはどうなっているか

「応募 → 書類通過 → 面接 → 内定」のどこで候補者が減っているかを確認します。応募数が同じでも書類通過が減っているなら、採用要件や選考基準も確認対象です。

今月の注目調査|AI活用で求める人材像は変わるのか

パーソルキャリアの調査では、従業員501名以上でAIツールを導入・活用している企業の7割超が、AIの普及によって中途採用で求める人材像が変わったと回答しています。対象はAI活用企業に限られ、中小企業を含む日本企業全体へ一般化できる結果ではありません。

まとめ|市場を見たら、自社の数字も確認する

市場データは、自社も同じ状況だと決めるためではなく、自社の採用状況を見る比較材料です。採用要件、チャネル別の応募状況、応募後の選考歩留まりを、自社の数字で確認してみてください。

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